「耳の後ろにできるのはニキビ?」の思い込みは危険!考えられる原因は様々。

耳を触った時、耳の後ろや付け根の部分にコリコリとした盛り上がりを感じて驚いたことがある方もいらっしゃることでしょう。

耳の後ろは異性を惹きつけるフェロモンが出ているといわれるように、皮脂腺が多い場所でもあります。
その部分にできるなら、毛穴のつまりで発生するニキビに違いない!と単純に思ってしまいがちですが、そればかりでもないので要注意です。

耳の後ろはニキビができやすい?

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皮脂腺の多い耳の後ろは、たしかに毛穴のつまりが起こりやすい場所の一つです。

思春期など皮脂の分泌量が活発な時期や、大人になってからでもストレスやホルモンバランスの乱れ等を原因として、耳の後ろも過剰な皮脂分泌で毛穴が詰まってニキビになりやすくなります。

ただその他にも、シャンプーやコンディショナー等の洗い残しが付着しやすい場所でもありますし、イヤホンや寝具の汚れも気づかないうちに耳の後ろにつくことで、毛穴が詰まってニキビができることもあります。

しかし、耳の後ろにできるのはニキビだけではありません。

耳の後ろのしこりはニキビ?考えられる原因

耳の後ろの異物で考えられる原因として、以下のものがあります。

粉瘤(アテローム)

良性の腫瘍で、皮膚の下の袋状のなかに古い角質(垢)や皮脂が溜まってどんどん大きくなっていくものです。
ニキビとの違いは

 いつも同じ場所にできる

 中央にぽつっとした黒い点が見える

 押さえると痛い


などがあります。

粉瘤は体のどこにでも出来るもので、耳の後ろのほかにも顔や首、背中などは特にできやすい場所と言われています。
放置しておくと、どんどん垢や皮脂を溜めこんで大きくなる上に、粉瘤の自然治癒はありません。
さらに炎症を起こすと強い痛みを伴うため、皮膚科での治療が必要です。
小さいうちに切開しておけば傷痕も小さく目立たないため、なかなか耳の後ろのでっぱりが治らず、上記の特徴が見受けられる場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。

脂肪腫

粉瘤と同じ両性の腫瘍で、痛みがなくプニプニしている点で粉瘤と異なります。
粉瘤のように炎症・化膿するということもほぼないため、それほど気にならなければ経過観察になることも多いようです。

ただ短髪の多い男性、髪をまとめることの多い女性にとっては耳の後ろにぽっこりと出来物があることは自分自身も気になりますし、他人からの視線も気になることでしょう。
そのため脂肪腫だった場合は、手術による摘出が一般的です。

リンパ節炎

耳の後ろに集中してあるリンパ節(リンパ管が集まった部分)に、体内に侵入した細菌やウィルスが入り込み炎症を起こしている状態です。
体のリンパ節で、白血球やリンパ球が細菌やウィルスと戦っているため、それが落ち着けば自然と小さくなっていきます。

しかし、悪性リンパ腫の場合もあるため、なかなか収まらないようなら専門医を受診しましょう。

肉芽

耳にピアスを開けている方に多い症状です。
異物であるピアスにたいして排除するために炎症が起こり、その異物を隔離するためにリンパ球等によって肉芽が形成されます。
良性なので気にならなければ原因となったピアスの使用をやめましょう。
気になる場合は、皮膚科で切除するなどの対策があります。

痛風・耳下腺腫瘍・悪性腫瘍

これらが原因の場合でも耳の後ろに膨らみができます。
痛風の場合は耳の後ろだけでなく足の親指等にもしこりができますし、尿酸値が高くなるため比較的自分でも判断しやすいはずです。

しかし耳下腺腫瘍や悪性腫瘍は自己判断できず、放置した場合取り返しのつかないことになりかねないため、すぐに専門の医療機関を受診することをおすすめします。

まとめ

耳の後ろにできたしこり=ニキビとは言きれないことはわかっていただけましたか?

意外と見られる場所である耳の後ろにしこりができたら、安易にニキビと思い込むのは危険です。
ニキビのほかにも上記の原因の可能性も考えられるため、経過を見て、適切な対処やなるべく早く専門医を受診するようにしましょう。

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